2007年01月07日

千の天使が

今回のポエムは中原中也の「宿酔」です。
要するに「二日酔で頭痛ぇ!」という詩なんでしょうか(笑)←をい
「千の天使がバスケットボールする」というフレーズで好きになってしまいました。
そういえば、二日酔を「頭の中で象がフラダンスを踊ってる」と表現した漫画があったなあ(笑)。酔うまで呑んだことのない管理人には分からないものですが、相当キツいんでしょうねw。


宿酔
  中原中也

朝、鈍い日が照つてて風がある。
千の天使がバスケットボールする。

私は目をつむる、かなしひ酔ひだ。
もう不用になつたストーヴが白つぽく錆びてゐる。

朝、鈍い日が照つてて風がある。
千の天使がバスケットボールする。
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2006年12月20日

山の彼方

今回のポエムはカール・ブッセの「山のあなた」です。有名な詩なのでご存知の方も多いと思います。
そう言えば、誰だかは忘れましたが、「幸せが幻想であるように、不幸も幻想だ」と言った人がいましたね。何だかモンテ・クリスト伯が辿り着いた境地にも近いと思います。
それは虚無に似た永遠。幸福と不幸は物事の不可分な表裏一体化した相であるのかもしれません。


山のあなた
     カール・ブッセ作
     上田敏訳


山のあなたの空遠く

幸(さいはひ)住むと人のいふ。

噫(ああ)、われひとと尋(と)めゆきて、

涙さしぐみ、かへりきぬ。

山のあなたになほ遠く

幸(さいはひ)住むと人のいふ。



Uber den Bergen
                Karl Busse

Uber den Bergen weit zu wandern      

Sagen die Leute, wohnt das Gluck.      

Ach, und ich ging im Schwarme der andern, 

kam mit verweinten Augen zuruck.

Uber den Bergen weti weti druben,

Sagen die Leute, wohnt das Gluck.
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2006年12月08日

萩原朔太郎・ねこ

今回のポエムは萩原朔太郎の「猫」です。何となくダークで妖しい雰囲気が好きです。月とか猫とか好きな要素も入ってるしw。独特なオノマトペが印象的です。


「猫」

まつくろけの猫が二疋、

なやましいよるの家根のうへで、

ぴんとたてた尻尾のさきから、

糸のやうなみかづきがかすんでゐる。

『おわあ、こんばんは』

『おわあ、こんばんは』

『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』

『おわああ、ここの家の主人は病氣です』
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2006年11月28日

新コーナー設立

昨日は更新してないのに何かアクセスが多いと思ったら、そうか、例の件か(笑)。
…特にコメントはありませんが、まあ、住谷のタキシード姿はやっぱりカッコいいなvということで。紋付袴の写真もどこかにUPしてほしいな。彼女の方は別にいらないけど(笑)。

コーナーです。管理人の好きな詩や句歌を紹介するカテゴリーを作りました。
今回は李賀の「天上謡」。
漢詩ってワープロソフト以外ではうまく漢字が出なかったりして困るんだよね…。書体とか無いのもあるし。手書きで写して載せてもいいけど、自分、本当に字がメチャクチャ下手だからなあ…(泣)。とても長文ではお見せできないので(^^;)、ロゴソフトで書いて画像にしてUP。

tennjouyou.gif

〔書き下し文〕

天上の謡(うた)

天河 夜 転じ 廻星を漂わせ
銀浦の流雲 水声を学ぶ
玉宮の桂樹 花 未だ落ちず
仙妾 香を採り 珮纓を垂る
秦妃 簾を巻けば 北ソウ暁け
ソウ前の植桐に青鳳小なり
王子 笙を吹き 鵝管長し
龍を呼び 煙を耕し 瑶草を種う
粉霞の紅綬 藕糸の裙
青洲を歩みて拾う 蘭チョウの春
東を指せば 羲和 能く馬を走らせ
海塵 新たに生ず 石山の下

〔日本語訳〕

夜、天の河が流れ、廻(めぐ)る星々が漂う。
銀河を流れる雲はまるで水音を立てているようだ。
月の宮殿ではモクセイの花がまだ落ちていない。
仙女達が香る花をつみ、佩(お)び玉飾りをさげ揺らす。
月に昇ったという伝説の秦の王女・弄玉(ろうぎょく)が
御簾を巻きあげると北方の窓は既に暁け始め、
窓の前には植えられた桐に青く小さな鳳凰が止まっている。
鳳凰をも呼ぶ音色を奏でる伝説の笙の名手である周の太子・
王子喬(おうしきょう)が鵞鳥の首のように長い管のついた笙を吹き、
龍を呼んで使役し雲を耕させ、宝玉の草を植える。
粉霧のような朝焼けの色をした紅い下げ紐や蓮の糸で織った
裳裾をつけた仙女達が
天界の一地方である青州を散歩して蘭とノウゼンカヅラの咲く
春を見拾う。
東を指せば、日輪を載せた龍の馬車を操る天界の御者である
羲和(ぎか)が颯爽と馬車を走らせており、
岩山のもとでは新たに海が波飛沫(しぶき)をあげている。
posted by AYA at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ポエム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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